どうもでございます。
ばすてい(@morosaredo)です。
田端歴史散歩。前回はこちら(前回の記事を読まなくてもこの記事は読めるようになっています)。
ふらふら歩きまわって最後にやって来たのがこちらの踏切です。
徘徊したあと踏切に行くってめちゃくちゃ不穏ですが大丈夫です、別に精神を病んでいるわけではありません。
山手線 最後の踏切
こちらは第二中里踏切という踏切です。
普段から頭おかしいと思ってたけどとうとうただの踏切を紹介するような奇行に走ったか馬鹿めという声が聞こえてきそうですね。
一見どこにでもある踏切ですが、実はこれ、山手線 唯一の踏切です。
山手線を横断する方法は基本的に、上に架かっている橋を渡るか、線路下のトンネルを通るかのどちらかなのです。
1925年(大正14年)に作られ、1963年(昭和38年)に遮断機が設置されました。
踏切=遮断機というイメージがありますが、もともとは線路を横断するための道だけだったんですね。危な。
この当時は山手線にも数か所踏切がありましたが、運行本数の増加と自動車の普及が進んだため、踏切は交通状況に悪影響を及ぼし始めます。
事故防止などのためにも、どんどん踏切は廃止されていき、2005年、ついに山手線の踏切はここだけになってしまいました。
交通量の多い道ではないため後回しにされたのだと思いますが、それでも利用者はたくさんいます。
朝の通勤ラッシュの時間帯は「開かずの踏切」状態になるらしく、写真のように迂回の案内まで書いてありました。
付近には中学校があり通学路にもなっています。たぶん私がここの中学校の生徒だったら毎日遅刻していると思います。
見慣れたはずの見慣れない光景
お、遮断機が下りました。電車が来るようです。
電車が踏切を通る光景というのは見慣れている方も多いと思いますが、山手線の車両が踏切を通る姿はここでしか見られません。
しかしそんな第二中里踏切も、2029年に廃止される予定です。新たに陸橋を作る計画が進行しているのです。
さみしい気持ちもありますが、実用性を考えると仕方のないこととも思えます。電車が過ぎ去ったわずか30秒後、また遮断機が下りて電車が来ました。
ただ、その後は1~2分ほど電車が来なかったので、朝や夕方といったラッシュ時以外はそこまで「開かずの踏切」状態ではないようです。
何気ない風景ではありますが、あと数年で見られなくなってしまう光景ですので、興味のある方はぜひお早めに見に行ってみることをおすすめします。
という感じ
というわけで今回は田端をぶらりと歴史散歩してみました。
地味な駅かもしれませんが、意外とすごい街なんだぞということが伝わっていたら幸いです。
ちなみに、今回の散歩で撮った写真の中でいちばん気に入っているのは、
名前もデザインもすべてが最高なお店の写真です。
それでは
今回の散歩ルート
↓
↓
↓
西日暮里駅編も近いうちに出す予定です。