突然ですがみなさん、アニメは観ていますでしょうか?
最近では『鬼滅の刃』が破竹の勢いで人気を博していますね。
僕自身昔からアニメが大好きでよく観ていたのですが、いつからかすっかり観なくなってしまいました。
僕が最後にずっぽしハマったアニメこそ、この『THE ビッグオー』なのです。
当時中学生だった僕はめちゃめちゃドハマりし、何度も観返していました。
放送から20年経った現在でも隠れた名作として名高く、評価も非常に高いのですが、少しマイナーなところもあってあまり話題には上がりません。
なら僕が愛に溢れる記事を書いてやるぜ!ということで書いてみました。
※なお、今回は漫画版についてではなくアニメ版に限定して書いていきたいと思います。
『THE ビッグオー』とは
作品の概要
第1期が1999年10月から2000年1月まで、第2期が2003年に放送されたテレビアニメ。放送はWOWOW。
ヒットが見込まれないとして当初の予定より大幅に短縮して放送されたが、アメリカで人気を博してセカンドシーズンが放送されたという経緯がある。
『バットマン』、『ウルトラマンシリーズ』等の様々な作品のオマージュやインスパイアが随所に見られるという点も本作の見どころの一つだ。
主題歌の「BIG-O!」はおもっきしQueenの「Flash」であり、協議の結果楽曲の権利はQueenに譲渡されたといわれているというエピソードは『THE ビッグオー』好きの間ではかなり有名。
あらすじ
40年前、突如として発生した謎の現象によって世界は壊滅し、唯一生き残った街”パラダイムシティ”では謎の現象以前の記憶を人々が失ってしまった。
100年ほど前マンハッタンと呼ばれていたこの街では、記憶を失いながらも人々はまた新たな営みを始めていた。
パラダイムシティでネゴシエイターの仕事をするロジャー・スミスは、街で起こる事件での交渉人として、評判を集めている。
しかし、彼のもう一つの顔は、ビックオーという巨大ロボットの操縦者であり、街を破壊する巨大ロボットと戦闘することのできる唯一の人間であった。
この街で、この世界で40年前に一体何があったのか、自分はどんな人間であるのか、過去の記憶に迫ることで見えてくる、世界の謎と秘密。
ロジャーはひょんなことから出会ったアンドロイド、ドロシーや、謎多き女エンジェルと世界の真実へと迫る。
『THE ビッグオー』のここが良い
世界観と作品全体に漂う雰囲気

第1話の冒頭から最高。
煙の立ち込める街を走る一台の真っ黒な車。
サックスとピアノが奏でる静かな音楽が流れ、ロジャーはその鼻の長い漆黒の2ドアセダン車を運転し、ネゴシエーションのために寂れた倉庫に向かう。
初っ端から世界観を叩きこんでくる感じも最高だし、この世界観自体が洒落ていて素敵。
60年代のアメリカのドラマやイギリスのスパイ映画、ハードボイルド志向を色濃く反映した作品であり、シックで落ち着いた調子で物語は展開される。
紳士、そしてフェミニストを自負するロジャー・スミス。
黒色をこよなく愛し、愛車も、スーツも、手袋も、全て真っ黒。
女性だけがロジャーの自宅に無条件で入ることを許されている。
愛車「グリフォン」は様々なカスタマイズが施されており、遠隔での操作も可能。
腕時計から操作可能であり、小型ミサイルやマシンガンの発射、盗難除けガードを発動することができる。
常に携帯している腕時計は、先述したようにグリフォンの遠隔操作のほか、アンカーワイヤーを射出して高所への移動等が行える。
そして何より、この腕時計でビックオーを呼び出すことが可能。
ロジャーが腕時計に向かって「ビックオー、ショータイム!!」と叫ぶと、地下に格納されたビックオーはロジャーの元へ運ばれる。
「ビックオー、アクション!!」の一言で操縦が可能になる。
そして操縦席のモニターにはこう表示されるのだ。
「CAST IN THE NAME OF GOD. YE NOT GUILTY. 」
(我、神の名においてこれを鋳造する。汝ら罪なし)
こんな世界観のものを中学生の頃に見たら、そりゃあハマっちゃいますよ。
カッコよすぎるだろ!!
魅力的な登場人物たち

ロジャーの他にも、魅力的なキャラクターが多数登場する。
アンドロイドの少女、ドロシーはとある事件がきっかけでロジャーの家に住み込みで仕事の手助けをすることとなった。
最初は無機質な表情ばかりだったが、次第にロジャーやロジャーの執事であるノーマンに心を開いていき、人間らしい一面も見せるようになった。
謎の女、エンジェルもこの作品における魅力的、かつ重要な人物の一人である。
ライダースーツを身にまとい、長い髪を風に揺らすその姿はさながら峰不二子。
そして、全身を包帯で覆われた謎の男、シュバルツバルト。彼の正体は一体・・・。
ぜひご自身の目で確認してみてください。
ロボットの無骨さ

放送当時、社会は空前の『エヴァンゲリオン』ブームにあり、芸術的ともいえる使徒のようなデザインが社会に受け入れられていたのだが、本作の制作においてそれは避けることが念頭に置かれた。
また、『機動戦士ガンダム』のような重厚なドラマ設定も取り入れなかった。
そのため、フィギュアやプラモデル等を作る玩具会社との会議は難航し、結局サンライズがリスクを負ってアニメ制作を決行。
リスクだらけの挑戦的な作品であった。
重厚感のあるゴテゴテしたロボットの、”男のロマン”感が最高です。
クオリティーが高すぎる音楽

BGMも主題歌もとにかく良い。
作品の世界観に非常に上手に合わせています。本当に、本当に大好きなんです。
アニメ全体を通して音楽が好きといえる作品はいくつかありますが、『THE ビッグオー』はそのなかでもかなりすぐれた作品です。
たとえば、「Sure Promise」という曲。
ビックオーが登場する際に流れるBGMです。
これがもうめちゃくちゃにカッコイイ。
第1話でビックオーが初めて地下から現れたシーンでこの曲が流れたときは鳥肌が立ちました。
他にも、先ほど”サックスとピアノが奏でる静かな音楽”と書いた、「Apologize」。
こちらも大好きすぎていっつも聴いています。
また、「stoning」もおすすめ。
絶望感と世界の終焉みたいなものが感じられるBGM曲です。
そして、中でもよく聴くのが、『THE ビッグオー』のエンディングテーマ「and FOREVER…」。
大人な雰囲気がたまらなくかっこ良いので当時ドハマり。
今でも変わらずずっと大好きです。
サウンドトラックも発売されています。最高。
全話視聴する方法

『THE ビッグオー』を全話視聴する方法はいくつかあります。
①Amazonプライム
dアニメストア for Prime Videoに加入することで、配信動画としてストリーミングで1期、2期ともに全話観ることができます。
Prime Videoの『THE ビッグオー』はこちら
②バンダイチャンネル
バンダイチャンネルに加入することで1期も2期も全話視聴可能です。
また、第1話のみ登録なし、無料で視聴できますので、興味がある方はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
バンダイチャンネルの『THE ビッグオー』はこちら
③DVD(あるいはBlu-ray)
やっぱり自分の手元にDVD(Blu-ray)として手にしておく喜びみたいなものもありますからね。
ボックスを買ってしまうのもなかなか素敵な方法です。
おわりに
ロボットアニメに興味がない僕でもここまで楽しめたので、ロボットアニメ好きの方はもちろん、そうでない方にも本気でおすすめできます。
以上、ロボットアニメの名作『THE ビッグオー』の紹介でした。
ではまた!
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