どうもでございます。
ばすてい(@morosaredo)です。
スマートフォンで音楽を聴くことが「デフォルト」となった現代に、音楽プレイヤーを買いました。
本当に音楽プレイヤー(DAP)は必要あるのか?
疑問に思っている方も多いことでしょう。
私もそう思っていましたが、DAPを持ってみて初めて、色々な利点に気付きました。
例えば、「スマホの充電を使わずに済む」「microSDカードを入れて保存容量を増やせる」、そして何より、「今まで聴いていた曲が格段に鮮明に聞こえて楽しい!」。

そんな感覚を味わうのに最適なDAPこそ、Hiby「M300」です。
軽くてコンパクトでありながら、ハイレゾ&ハイレゾワイヤレス対応、サブスク対応、スピーカーも搭載。それでいて価格は約2.8万円と、3万円を切っています。
「別にオーディオマニアでもないし、高音質とかはどうでも良いんだけど……」という方にほど、ぜひ使ってみてほしい! 初心者~中級者向けのミドルクラスDAPです。
今回は、そんなHiby M300を買った感想を書いていきます!
- 今まで聞こえなかった音まで聞こえる解像度の高い音
- 音楽を聴くのがめちゃくちゃ楽しくなる
- サブスク、YouTubeなど対応
- コンパクトで持ち運びやすい
- microSDカードで保存容量を増量可能
- スピーカー搭載
- 物理ボタンが全部右側面に配置されている
- 音声出力端子が、Type-Cと3.5mmアンバランス端子のみ
「Hiby M300」はこんなDAP
| OS | Android 13 |
| SoC | Qualcomm Snapdragon 665 |
| DAC | CS43131 |
| オーディオフォーマット | DSD256PCM768kHz/32bit |
| 出力端子 | 3.5mm PO、USB-C out |
| Wi-Fi | 2.4GHz5GHz |
| Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
| Bluetoothコーデック | LDAC、AAC、SBC、aptX |
| ディスプレイサイズ | 4インチ |
| ディスプレイ解像度 | 1280×640 |
| RAM | 3GB |
| 内部ストレージ | 32GB |
| microSDカード | 2TBまで対応 |
| サイズ | 113×58×13mm |
| 重量 | 136g |
| バッテリー容量 | 2000mAh/3.8V |
| 再生時間 | 最大約29時間 |
| 発売日 | 2024年2月22日 |
Hiby M300がDAP好きの間で話題になった最大の理由が、このスペックで3万円を切る圧倒的なコスパの良さ。
性能や価格帯の近いライバル機として筆頭に挙がるのはFIIOの「M21」やSONYの「WALKMAN NW-A300」シリーズだと思いますが、それぞれ強み・弱みが異なります。
Hiby M300の強みは、
- JM21よりもサイズ・重量がコンパクトで、
- WALKMAN NW-A300よりも処理性能が高く
- DAPとしては珍しい内蔵スピーカー搭載
という3点が主に挙げられると思います。
同価格帯の製品なのでそこまで大きな違いはないため、結局は個人個人の用途や好みによって選ぶべきと言えるかもしれません。
とは言っても、会社や製品によって音の特長というのは違いがあるので、可能であれば秋葉原のeイヤホン等、専門店に試聴に行き自分の耳で好みの音を探すのがベストとは思います。
使ってみてわかった良い点
音が良い

DAP最大の魅力は、やはり音質の良さ。
「普通に聴けたらそれで良いし、スマホで十分」という気持ちもわかりますし、もともと私もそういう考えだったのですが、オーディオ専門店で試しにDAPで音楽を聴いてみたら完全に世界が変わりました。
これは本当に、実際に体験してみないとわからない感覚なので、記事でお伝えできないのが悔しいですが。

いちばんわかりやすいのが、音の分離感。
ひとつひとつの音がそれぞれしっかりと聴こえるんです。
実際に生演奏を聴いているかのような、「音の生きている感じ」をしっかり感じられます。
今まで聞こえなかったストリングスとか、ボーカルの息遣いが聴こえるのもその要因かもしれません。
M300で聴いたあとにスマホで聴いてみると、今までこれで満足していたはずなのにアラ不思議、すべての音が塊みたいにまとまったような感覚になります。
一度良いものを体験すると戻れなくなるものですね(我々がもう有線イヤホンに戻れないのと同じように)……。

DACチップはCS43131を搭載
スマホと比較して音質が良く感じる最大の理由は、内蔵のDAC(デジタル音源を人間の耳に聴こえる音に変換するためのパーツ)がスマホより高品質のものを利用しているため。
そして、カメラやNFC(モバイルsuica等)といった音質に影響を与えるパーツを搭載せず、純粋に音楽再生のためだけに設計されているのもスマホとの大きな違いです。
今までの音楽体験が変わる感覚を(私は)味わえたので、音楽好きな人にはぜひ一度体験してみてもらいたい……!
サブスク、YouTubeなど対応

令和の現代にィ?
音楽プレーヤーを〜?
買うゥ〜?
と懐疑的な意見を持つ最大の理由は、「音楽プレーヤーは自分の手持ち音源しか聴けない」というイメージからだと思います。
現代のDAP、ちゃんとサブスク対応してます。
Android13を搭載しているので、Spotifyも、AppleMusicも、AmazonMusicも、YouTubeMusicも、Androidスマホで利用できるサブスクは全部使えます。もちろん音源のダウンロードも可能。

ということはつまり、スマホで利用できるアプリは基本全部使えるということ(もちろんカメラアプリやモバイルsuicaは無理ですが)。
YouTubeでMVや動画を見たり、radikoでラジオを聴いたり、SoundCloudでディグったり、全部高音質でできます。
「最近は音楽をサブスクやYouTubeで聴くから、そもそもCD音源は持ってない」という人も多いと思いますが、そんな方もサブスク専用機として購入するのも十分アリだと思います。
動作が軽い

Android搭載DAPのあるあるとして、音質にリソースを割きすぎるあまり処理性能が低い、という問題がわりと最近までありました。
YouTubeとか、まったく使えないわけではないけれど動作が重くてストレスが溜まる、というイヤーな問題です。
私はM300を購入して約1年になりますが、カクつきや処理落ちは今のところ一度もなし。
さすがに原神のような重いゲームは厳しいでしょうが、一般的な動画視聴やリスニングでは十分すぎる性能だと思います。
コンパクトで持ち運びやすい

CDとの大きさ比較
縦113mm×横58mm×厚さ13mmという丁度良いサイズ感もM300の特徴のひとつ。
大きすぎると邪魔になるし、小さすぎると操作がしづらい。
その中間の、ギリギリのサイズ感だと思います。
画面サイズが4インチなのでたまにフリック入力をミスすることもありますが、だからと言ってこれ以上本体が大きいと、持ち運ぶのが億劫になる気がします。
携帯に財布にイヤホンにM300、この最低限のセットをポケットに入れて出かける場合、このサイズ感がギリという感じがします。
microSDカードで保存容量を増設可能

最近のスマホ(特にiPhone)はmicroSDカードを入れられない機種が多く、買ったときのストレージ容量でどうにかしなさいスタイルが多いのですが、音楽を保存しているとあっという間に容量がなくなります。
自分で撮った写真やファイルはクラウドにアップできますが、サブスクでダウンロードした曲なんかはそういうわけにもいかず、最近あまり聴いていない曲を泣く泣く削除した……という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
M300は2TBまでのmicroSDカードに対応しているので、容量の心配はほぼしなくて良いと言えます。
2TBだと、最高音質であるWAVというファイル形式で音楽を保存した場合約4万曲、サイズの小さいmp3形式で保存すると約17万曲入ります。
私はその中間、サイズを圧縮しつつ高音質なALACというファイル形式で音源を管理しているので、WAVの倍の8万曲くらいは入れられそうです。
そんな入れるかは別として……。
まぁ心に余裕がありますよね。
スマホの充電が減らない

当たり前ですが、M300で音楽を聴いたり動画を見たりしている間はスマホを使わずに済みますので、スマホの充電が減りません。これが地味に助かる。
普段スマホで音楽を聴いていると、なんだかんだ結構充電を食うんですよね。
サブスクで聴いているとその間モバイル通信をしているわけだし、Bluetoothイヤホンを使っている場合はその通信ぶんの電力も使う。さらに選曲をしているときも画面の電力が消費されている……。
その辺を全部M300が担ってくれるのはかなりありがたいです。
Type-C端子

Type-C!
近年のiPhoneとAndroidスマホはType-C端子の機種がほとんどですが、そのケーブルをM300でも使うことができます。
余計なケーブルを買い足したり、持ち歩かなくて良いってステキ。
スピーカー搭載

これ。
M300はDAPとしては珍しい、スピーカ搭載機です。
DAPを利用するユーザーは主に「イヤホンやヘッドホンでじっくり聴く人」や、「アンプに繋いでスピーカーで聴く人」ですので、端末そのものから音を出す機能を持たないDAPがほとんど。
でも、イヤホンとか手元にないけれど、ちょっと1曲聴きたい!今!みたいなとき、M300みたいにスピーカーが付いているとかなり便利です。

ただ、スピーカーはあくまでおまけ程度のものなので(M300はここをアピールして売り出しているわけではない)、音質はそこまで良くないのが難点。
全体的に音量が小さく、上げるとどんどん解像度が下がっていき、ノイズっぽくなってしまいます。細部のサの字もありません。
ちゃんと聴きたいときには絶対ヘッドホンで聴いていますが、スマホの充電が無いときはたまに使っています。歯磨きをする間とか、スマホを充電器に差して起動を待っている間とか。
おまけ要素の強いスピーカーですが、あるのとないのとでは違うなと実感しています。
FMチューナー搭載

これも地味にありがたい。
ラジオ自体はradikoアプリで聴けますが、FMチューナーを内蔵しているので、プリインストールされているラジオアプリでもラジオを聴くことができます。
有線のイヤホンやヘッドホンをアンテナとして利用することで放送電波を受信する仕組みなので、Bluetoothイヤホンだと聴けない点には留意が必要。これもFMチューナー内蔵スマホによくあるパターンですね。
radikoよりも低遅延で、リアルタイムに聴きたい人や、出先で通信容量を使わずラジオを楽しみたい人におすすめ。
マイク搭載

私は一切使わないですが、マイクもついてます。
議事録的にボイスレコーダーとして使う場合や、音楽をやっている人で、メロディが浮かんだ時に記録しておく用なんかに良いんじゃないでしょうか。
意外と電池持ちが良い

内蔵バッテリーは2000mAhと、あまり大きな容量ではありませんが、意外と持ちます。
外出して一日中Bluetoothで音楽を聴いても、夜帰る頃にもギリ充電が残ってることが多いです。
公式サイトにある「稼働時間は約29時間、スタンバイ時間は15日間を実現」は本当かよとは思いますが、実用上の問題は特にないのでまぁ良いでしょう。
使ってみてわかった微妙な点
出力はType-Cと3.5mmアンバランス端子のみ

音声出力できるのはType-C端子と3.5mmアンバランス端子のみ。
ハイエンドのDAPになってくると、2.5mm端子とか4.4mm端子とか、音質の向上に影響する端子が付いていることが多いですが、M300はその辺は無し。
2.5mm端子、4.4mm端子はバランス端子と呼ばれており、一般的な3.5mmの端子と比べて左右の音がしっかり分離し、きめ細やかな音になると言われています。
まぁ私個人としてはそこまで違いが判らないし、バランス端子のイヤホンも一般的でないしということで、M300で満足していますが、人によっては困る点かもしれませんね。
物理ボタンが全部右側面に配置されている

これが嫌だ!
1年使って感じた、最大の駄目ポイントがここです。
ボタン類が本体右側面に集約されているので、かなりの回数で押し間違えます。
ポケットに入れながら散歩しているとき、音量を上げようと思ってポッケに手を突っ込み、ボタンを押したら次の曲へ……なんてことがしょっちゅうありました。
小さいボタン2つに長いボタン2つが挟まれている、という上下対象の並びなので、ポッケ内で本体が逆さになっていたりするとどっちが音量ボタンなのかわかりづらいんですよね。
ファンクションボタンに「スピーカーミュート」や「ワンタッチ録音」など好きな機能を割り当てられるので、私は常に「選曲ボタンのロック」を割り当てて、「音量を変えようとしたら曲が変わる」というミスがないようにしていました。
最近は慣れてきましたが、最初は間違えまくっていました。
ボタンは左右に分けてほしかったな……。
おわりに

というわけでHibyのサブスク対応音楽プレーヤー「M300」を1年ほど使った感想でした。
値段からもわかるとおり、M300は初心者から中級者向けの製品ですので、はじめてDAPを購入するという方にぜひおすすめしたい製品だと感じました。
バランス端子を搭載していないなど、エントリークラスゆえの惜しいポイントはありますが、値段を考えれば妥当。むしろスペックから考えるとかなり高コスパな良品です。
この機会に、DAP沼に足を踏み入れてみてはいかがでしょう!
ではまた。

無駄に高音質でお笑い動画とか見たりもする
YouTubeはじめました!
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